耳の中のしくみ
耳の中は、
- 外耳(鼓膜より手前)
- 中耳(鼓膜とその奥の空洞)
- 内耳(中耳の奥で耳の神経の末端)
に分かれます。
「外耳道」は、鼓膜より手前の耳の穴のことです。
外耳道の外側3分の2は、「軟骨部外耳道」で皮膚が厚いためあまり痛みを感じません。
外耳道の内側3分の1は、「骨部外耳道」で骨の上に薄い膜でおおわれています。
耳の奥は皮膚が薄く骨がすぐ下にあるため痛みには敏感です。
耳あかのメカニズム
耳あかは、軟骨部外耳道にある「耳あか腺」(皮脂腺、アポクリン線の一種)から出る分泌液と皮膚の角化物によって形成されています。
外耳道の皮膚には、内部の老廃物を外耳道の入口へ運ぶ「自浄作用の働き」があります。
耳掃除を繰り返さない!
耳の症状がないのに耳の掃除を繰り返していると、外耳道の「自浄作用」を壊してしまい、逆に耳あかが溜まりやすくなってしまいます。
また、細菌感染を起こしてしまうこともありますので注意してください。
さらに、耳あかを耳の奥の方へ押し込んでしまうと聞こえづらくなってしまったり、外耳道の皮膚や鼓膜を傷つけてしまいます。
耳掃除の注意点
刺激し過ぎない
最初は、少し痛みを感じる程度ですが、強く触れているうちに皮膚が厚くなり、だんだん痛みを感じにくくなります。
さらに、耳に分布する副交感神経を刺激することで気持ちが良くなり、刺激が強くなってしまいます。
耳かきをし過ぎて皮膚を傷つけてしまうと、「湿疹」ができたり、「外耳道炎」をおこし、かゆみが強くなります。
このかゆみのため、さらに耳の中を触ってしまい症状が悪化する悪循環になります。
耳鼻科で耳あか掃除
耳あかの掃除は、保険診療が認められていますので「耳鼻科」へ行くことをおすすめします。
- 耳あかが溜まりやすい
- 耳あかがうまくとれない
- 外耳道炎など起こしやすい
そんな方は、耳鼻科で耳あかの掃除をしてもらってください。
お電話ありがとうございます、
なごみ整骨院でございます。