うつ病を併発しやすい病気
高齢になると、
- 子供の自立
- 家族や友人の死や病気
- 退職
などの生活の変化によって落ち込んでしまうことが増えます。
そのほか、脳の機能が衰えたりしてきますのでうつ病を発症しやすくなります。
<うつ病を併発しやすい病気>
- がん
- 脳卒中
- 認知症
- 糖尿病
- パーキンソン病
など、うつ病の発症をきっかけに、これらの病気が悪化してしまうこともあります。
心の不調より体の不調を訴えますので、
- 頭痛
- 息苦しさ
- めまい
- しびれ
- 胃の痛み
などがあり、医療機関で検査をしても異常が見つからず、結果的にうつ病と診断されることもあります。
高齢者のうつ病の特徴
高齢者のうつ病の特徴は、
①気分の落ち込み・憂鬱(ゆううつ)
②興味や喜びがなくなる
③睡眠の異常
④食欲の異常(体重の減少)
⑤集中力の低下
⑥思考力の低下
⑦疲れやすい
⑧自分を責める
⑨死んでしまいたいと思う
⑩そわそわする
⑪体が重く感じる
特に①②のどちらかを含んで、その他が5つくらいあるとうつ病と診断されやすい。
高齢者のうつ病の特有な症状
うつ病の診断基準のほかに高齢者に特有の症状は、
- 興味や喜びが消失
- 思考力の低下
- 注意力の低下
- 集中力の低下
- 食欲不振による体重の減少
- 睡眠の異常
- 妄想
- 不安、緊張
などがあります。
妄想には、
①罪業妄想(ざいごうもそう)
迷惑をかけていると思い込み周りの人におわびしようと思ってしまう。
②心気妄想
治る病気も治らないと思い込み落ち込んでしまう。
③貧困妄想
お金がないと思い込んでしまう。
不安や緊張が強くなると死を意識するようになるので注意してください。
高齢者のうつ病の検査法
高齢者の場合、ほかの病気がないかをまず調べます。
- ガン
- 認知症
- パーキンソン病
- 糖尿病
- 脳卒中
- アルコール依存症
- 甲状腺の病気
などが、あるのか無いのかを調べます。
次の検査が必要に応じて行われます。
●コンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像検査(MRI)
脳卒中の有無を調べます。
●脳血流シンチグラフィ
脳のどの部位の血流が低下しているかをみます。
●認知機能チェック
話しながら質問に答えてもらったり、図を見せて同じように書いてもらう検査です。
●神経検査
歩く状態を診たり、腱反射の検査をおこないます。
高齢者のうつ病の治療法
基本的には、
①心理教育
患者本人と家族に病気の正しい知識を教えます。
②支持的精神療法
患者さんの話や訴えに耳を傾けて悩みなどに共感してあげる。
①と②に加えて、
●薬物療法
●認知行動療法
●修正型電気けいれん療法
脳に弱い電流を流します。
●入院
まわりの人ができることは、「普段と違う」と感じたら早めに医療機関へ行ってください。
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なごみ整骨院でございます。