低温ヤケドに注意
見た目は軽くても皮膚の内部までいってしまうと重症化してしまい、傷跡も残ってしまいますので注意が必要です。
低温ヤケドの原因としくみ
皮膚の表面は、血液の循環が頻繁に起こるので冷やされやすいですが、深部の脂肪細胞は血液の量が少ないので冷やされにくくなっています。
カイロや湯たんぽなど、温度の低いものが長い時間肌に触れ続けることによって、皮膚だけでなくその下にある脂肪細胞まで熱が伝わってしまいます。
人は通常42℃までしか体温を上げることができませんので、体温計は42℃までしか測ることができません。
ですから、42℃以上の体温になってしまうと体を構成しているたんぱく質が変性して火傷を起こしてしまいます。
低温やけどの目安
気持ちいい温度であっても長い時間皮膚に接触させすぎると低温やけどを起こしてしまいます。
44℃で、3~4時間
46度で、30分~1時間
50度で、2~3分
低温やけどは見た目は軽そうでも皮膚の深いところで起こるため、気づいた時にはすでに重症化していることがあります。
Ⅰ度の場合
- 赤くなる
- ヒリヒリする
治療期間は数日で、やけどの跡は残りません。
浅達生Ⅱ度の場合
- 水ぶくれ、じゅくじゅく腫れる
- 強く痛み、焼けた感じがする
治療期間は10日くらいで、やけどの跡は残りにくい。
深達性Ⅱ度の場合
- Ⅱ度にプラスして、やや白くなる
- Ⅱ度にプラスして、感覚が鈍くなる
治療期間は、2週間以上で、やけどの跡が残りやすい。
Ⅲ度の場合
- 壊死(えし)状態で、乾燥していて白い
- 痛みを感じない
治療期間は1か月以上で、やけどの跡が残る。
低温やけどをしないためには
湯たんぽ
寝ている時には痛みを感じることが少なく、重症になりやすいので気をつけてください。
●就寝時ではなく、就寝前の布団を温めるのに使ってください。
●専用のカバーだけでなく、カバーの上にタオルを巻いて表面温度を下げておいてください。
カイロ
靴下用のカイロは、靴の中のように酸素不足の環境で使われることを想定してつくられています。
靴を履かないで貼っていると、酸素量が多すぎて温度が上がり低温やけどになる確率が高くなります。
- 同じ箇所に長い時間つけておかない
- 直接肌につけない
電気カーペット・こたつ
火傷の範囲が広くなる可能性がありますので気をつけてください。
●高齢者や幼児は、家族が気をつけてあげる
●就寝前は、短い時間で切れるようにタイマーをセットしておく
電気ストーブ
固定して置いておくことが多く、常に同じところを温めてしまっている。
●距離をとって使ってください
低温やけどになってしまったら
見た目は軽くても、すぐに医師による診断を受けてください。
<やってはいけない事>
●冷やさない
普通の火傷の処置はしないでください。
●軟膏を塗らない
殺菌作用のある軟膏を塗ってしまうと、返って良い細胞まで殺してしまいます。
●水ぶくれを針でつぶさない
細菌が感染して重症になってしまいます。
●民間療法はしない
アロエなどを塗らない。
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なごみ整骨院でございます。